なおやコトバ

エンジン01で、鳥取に行ってきました。

エンジン01文化戦略会議の記者会見に出席するため、
今年のオープンカレッジ開催地、鳥取に行ってきました。

この催しのコンセプトワークとキャッチフレーズ制作を担当したのですが、
浅葉克己さんが、とてもいいポスターを作ってくれて、
鳥取の町をにぎやかに彩っています。

「砂上の実論〜鳥取は、先取りの町になる。」

地元では、この後半部分が、とても受けているんです。
「勇気をもらいました」みたいな声、けっこう聞きました。
平井県知事や竹内市長も、積極的にアピールしていきたい、とおっしゃっています。
うれしい限りです。

これは、コピーを考える段階から気づいていたことなんだけど、
「コンプレックス」を衝くのがいちばんつよいし、同意を得やすいのではないかなあ。
そのコンプレックス・負い目を現状認識としてみなが合意し、
それを逆のベクトルにむかってはね返そうとするとき、
きっと大きな力が生まれるのではないか。

鳥取の場合は、「どうせ裏日本」「どうせ人口最少県」。
口は悪いけど、地元意識にはかなりそういうところがある。
昨年の新潟県長岡なら、「どうせ賊軍(西軍)」だったような気がしています。
来年は、浜松が候補地なんだけど、
このリクツでいくと「どうせ通過駅(政令指定都市なのに)」ってことになるのかな、なんて、
ぼくはひそかに考えてもいるんだけどね。

このコンプレックス・負い目は、
被害妄想になってしまったらマイナスに働くけど、
ポジな発想をすれば、未来への起爆剤になりえるんですよね。

そこで、ちょっと考えた。
東京もそろそろ、そういう発想をしなくてはいけないな、ということを。

管外に発電所を置いて、電気をもらってることとか、
地方から大量の労働力を供給されていることとか、
負い目に思わなくちゃいけないことが、たくさんあると思うわけで。
そういう「気づき」がないと、未来は拓けないんじゃないかなあ、逆にね。


この「鳥取エンジン01」のことは、折にふれてまた書きます。

しかし、記者会見を受ける、という経験、
いままで全くなかっただけに、
ちょっと面白かったですよ。
あの、一斉にカメラのフラッシュを浴びる瞬間、たまらんです・・・。

                  (つづく)



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再開!読んでくださいね。

半年のあいだ、サボりました。
なぜか、書く気をなくしておりました・・・。

でも、新しい年になったことだし、心機一転、再開しようと思います。
読んでくれるひとがいるかどうか、わかんないけど・・・。

なんで、書かなくなったのだろう。
「コトバ」にテーマを絞る、ということが、
けっこう自分の首をしめていたのかも知れない。
それに、あとで出版してやろうみたいな、ヘンなヤマっ気もまた、
災いしていたんだと思います。
やっぱり、そう簡単には、内田樹さんにはなれないわけだしね。
なので、そんな肩肘張った構えはちょっと措いて、
いままでよりもうすこし自由気ままに、
書きつづけていこうと思っています。


さてさて、やっぱり広告ネタから入ってみようかな。

年末年始、自宅でゆっくりできたこともあって、
けっこうテレビ、見てました。
まあ、ぼくの場合は仕事柄、無意識のうちに、
「CMチェック」をしてしまうんだけどね。
番組のコンテンツより、CMのほうが圧倒的に関心高いもんで・・・。

そこで、とても気になったことをひとつ。
モンダイなのは、缶コーヒー「BOSS」の「宇宙人ジョーンズ」シリーズ新作。
頭の部分のナレーションが、見るたび(聴くたび)、ひっかかります。

曰く、「この星の住人は、ただ流れつづける時の流れに〜」。
これさあ、なんで「流れ」がカブってんだろう?
制作段階で、なぜ誰も気づかないの?
コピーライターは、ちゃんと仕事してるのか?・・・

この「カブり」というやつ、最近なぜか、増えているような気がします。
とにかく、見苦しいんです。日本語として、みっともないんです。
そういうのを正していくのが、コピーライターの仕事なのにね。


気になることは、まだあるぞ。

最近、「ダジャレ落ち」が多すぎないか?
それも、CM出演女子がキメ言葉として使ってる。
「飲みマッコリ〜」とか、「合いマサラ〜」なんて、
ふつう女の子は言わないと思う。
いや、ゼッタイ言わない。
こういう安易なダジャレ、ぼくは語呂合わせの大家を自認しているだけに、
なんか、赦せないんだよなあ・・・。


・・・まあ、こういった感じで、お気楽に書きます。
よろしくお願いしますねっ。


あ、宣伝をひとつ。
明日の朝日新聞朝刊(西日本版)を見ていただければ。
「日本いのちの花協会」という広告主の15段広告が掲載されます。
いい広告ができたかな、と思っています。
ぜひ!

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こんどは「ライブ」の話です。

さあ、また間があいてしまったな。

この前のつづき、書きましょうか。

それでもって、次は「ライブ」の話、でしたね。
5月22日、原宿のライブハウス「ラドンナ」にて、
わがバンド「RTC」とその少人数ユニット「キャノンボール」で、
10数曲を演りました。

若い人は、ほぼついて来れないとは思うけれど、
演目を挙げてみます。

・I'll have to say I love you in a song/Jim Croce
・On the Way Home/CSN&Y
・Love the One You're with/CSN&Y
・Life in the Fast Lane/the Eagles
・Cool Dynamo,Right on/ムーンライダース
・Tristeza/南佳孝
・あの娘の窓明り/センチメンタル・シティ・ロマンス
・週末の恋人/ムーンライダース
・Desperado/the Eagles
・最後の本音/Sooo Baaad Revue
・Hotel California/the Eagles
・Let's Kiss the Sun-愛を描いて/山下達郎
・Your Eyes/山下達郎

前回より、リラックスしていたので、
出来栄えもいいんじゃないかな、と思いますよ。
来月のDVD鑑賞会が楽しみです。


じつはこのライブ、当初は本当にやるかどうか、迷ったんです。
もちろん、震災のことが頭から離れなかったから。
でも、やらないほうがおかしい、ヘンな自粛なんて意味がない、と考え、
決行することにしました。

ただ、スルーはできない、何かしたい。
とはいえ、チャリティというのもおこがましいし、
募金箱を置くなんてことも、やりたくない。
そこで、宮城県産のワンカップのお酒を、みんなに1つづつ持って帰ってもらおう、
それを、メンバーみんなの義捐としよう、ということにしたのです。

池袋に「宮城県ふるさとプラザ」というところがあり、
そこへ足を運んで趣旨を話したら、
数をそろえて、当日会場まで届けてくれました。

それで、うれしかったこと。
その旨、ライブの最中にMCとして客席に伝えたら、
なんと、拍手がおこったんです。
大きな拍手でした。
あ、ぼくらの想いは確実に伝わったんだ、と感慨ひとしお、でしたね。
来てくださった人たち、年配者が多かったせいもあるけれどね。


で、この話のまとめとしては、まったくふさわしくはないんだけれど、
悲しいことが、ひとつ。

ライブの後、人数をしぼって三次会へ、ということで、
代官山のワインバー「オン・ザ・ヒル」のマスターのケータイに、電話を入れてみたのです。
そうしたら、「オレいま、入院してるんだよ」と、ちょっと弱々しい声。

その声の主が、元博報堂のコピーライター・松尾昌介さん。

その松尾さんが、先週、亡くなられました。
ほんとうに、残念でなりません。

ぼくが入社した当時、花形クリエイターとして大活躍されていました。
その後、博報堂CREATIVE VOXの社長を務め、
退社後は、こんどはソムリエとして代官山の自宅を改装して、
渋いマスターとして頑張っておられました。

松尾さん、なにもしてあげられず、ごめんなさい。
ぼくの「たいこめ」の色紙は、まだ店内に飾ってあるでしょうか。

合掌。





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東北に、行ってきました。

ああ、1か月以上、あいてしまった。
その間、いろんなことがあって、そうとうバタバタしていました・・・。
そんなこんなを、主なものにしぼって、ちょっとご報告。

まず、ゴールデンウィークをつかって、東北に行ってきたことから。
仙台で独居する伯母を見舞うのと、
妻の会社主催のイベントが開かれる「石巻イオン」を訪ねるのが、
この旅の主目的でした。

いちばんつよく感じたのは、
同じ東北でも、被災した人とそうでない人のギャップが大きい、ということ。
仙台の中心部なんか、人とモノにあふれ、
まるで何事もなかったかのようでした。
石巻のイオンだって、津波到達点からそれほど離れていないのに、
家族連れで賑わい、それぞれの休日を満喫しているように見えたんです。
そんな、表面的なことだけしか見ないで、なにを不謹慎な、と言われそうだけど。
でも、それが現実なのかな、と思いました。

ただ、あとから知ったのですが、
石巻イオンは地震直後、避難所の役割を果たし、
食料などの支援も積極的におこない、地元からたいへん感謝されたそうです。
そんなことがあったので、みんな「GWにはイオンに行こうよ」モードになって、
それで賑わいをみせていた、のかも知れませんね。

そんなことに想いをはせつつ、
牛タンの「利久」に3日間で2度も行ってしまった・・・。
あの「浦霞」も、買ってきた・・・。
仙台、やっぱりいいところです。


はやく、普段の「コトバ」の連載に戻りたい。
戻りたいんだけど、ちゃんとまとめ、というか、けじめをつけないといけない。
なので、もうすこしだけ、この異例のコンテンツにお付き合いください。

またすぐ書きます。



P.S.「仙台市民」さん、コメントありがとう。
    今年の広告賞で、あのCM(サントリー)が賞を取りそうになったら、
    ぼくは身を挺して阻止したいです。

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震災後のCM!

震災から1か月以上がたって、
ぼくの心も、すこしは落ちついてきたところで、
話題を「広告」のほうに、戻してみたいと思います。

ACばかりがスポットで流れていたころは、
こりゃ、代理店が機能不全に陥ってるな、と感じてました。
じじつ、そうだったのでしょう。
でも、徐々に通常のスポットが戻ってきた。
というか、オンエアが止まっていたものが、流れはじめている。

そんな中、代理店が機能した、といえる最近のCMについての話をします。

それは「サントリー」の、坂本九もの。

明らかに震災後の制作です。
トヨタとかもそうだけど、やっとそういうのが出てきた。

ところが、です。
ぼくにはあのCMの意図が、まったく理解できない。

まず、メッセージがなにもない。
ということは、誰が、誰に向かってなにを発信しているのか、わからない。
いや、歌にメッセージがこめられてる、という人もいるかも知れないけど、
あんな哀しい曲では、なにを受け取っていいのか、わからない。
しかも、「歌」はいま、サントリーがやるべきことなのか?
とにかく、ぼくには?だらけ、なのです。

ここからは、ぼくの独断なのだけれど、
おそらくあの広告主は、被災地にメッセージを送ろうとはしていない。
いや、送れない、のではないか・・・。

なぜそんなことを考えたのかというと、
やっぱり、あの「熊襲発言」が、まだまだ影を落としている、と思うから。

もうずいぶん昔のことになりますが、
あの、東北に対する強烈な差別意識(ぼくはあえて、関西人の、といいたいところです)に、
そして「蝦夷」と「熊襲」をとりちがえる無知ぶりに、
ぼくはかなりのショックを受けました。
どうしても、忘れられないんです。

当時、この発言を受けて、東北ではサントリー不買運動が嵐のようにまきおこりました。
いまでも、同社の東北でのシェアは回復していません。
ぼくが忘れられないんだから、現地ではなおさらのことでしょう。

そこで、今回のあのCM。
あれ、罪滅ぼし、ですよ、きっと。
そういう過去の経緯があるから、直接被災地にはなにも言わない。
で、「こっち側」に向かって、間接的なコミュニケーションを仕掛けた。
「ああ、きっとサントリーは、飲料水なんかを大量に被災地に届けてるだろうし、
やさしいトーンのCMもやってるし、ええ会社やな」・・・。
と思ってもらうことを狙ったのでしょう。
そこまでいって、はじめてぼくは納得しました。

ずるいです。
ずるいけど、ある意味正しいです。

でもね、東北のサイドに立つと、事態はちょっと違って見える。
まあ、ぼくも完全に東北サイドに立っているんで、
書いてきたような「深読み」をしてしまうんだけどね。


ま、こんなひねくれた解釈をするやつがいても、いいでしょう。
「CM天気図」より、深いと思うけどな・・・。






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